みなさん、困っていて進めない、いわば行き詰まった状況に陥ったことはありますか?
「八方塞がり」とは、どういう状態かというと、 四方八方に行き詰まって、どこにも進めない状態のことです。
たとえば、勉強に取り組んでいるのに、うまく理解できないことがあります。教科書を読んでも、参考書を読んでも、誰かの説明を聞いても、全く理解できないことがあります。
仕事や人間関係、スポーツにおいても、なぜかうまくいかない時がありますよね。成功している人を見ても、情報を集めても、アドバイスを求めても、うまくいかないことがあります。自信が持てず、どこが間違っているのか分からないこともあります。
こうした行き詰まった状況から早く抜け出したいですよね?
今回は、八方塞がりな時の解決方法をお伝えしていきます。
全体を見渡す
さて、問題です。八方塞がりの時は、どこに行けばいいでしょうか?
答えは上です。 上は、開いているのです。 だから、こういう時には、上に進んでみましょう。
八方ふさがりの時は、視野が狭くなって詳細にこだわりがちです。 近くに問題点があっても気づけないことがあります。 近道があるのに見逃してしまうこともあります。 ですから、一度上に向かってみて全体を見渡してみましょう。
自分を客観的に見ることで、状況を把握できるかもしれません。 そうすると、問題点に気づいたり、進むべき道が見えてきたりすることもあります。 また、全体を見渡すことで、周囲との関係や環境の影響、自分の改善点にも気づくかもしれません。
新たな選択肢を見つける
全体を俯瞰することで、これまで見過ごしていた選択肢を発見できます。
人は皆、思考のパターンにとらわれがちです。自由に考えているつもりでも、実はさまざまな制約を自らに課しています。 これまでのやり方、社会の常識、自己暗示、教育や環境の影響、習慣、安定への執着などが、自分の思考を狭めているのです。
要するに、現在の八方塞がりは、自らが設定した制限の中から解を見つけようとしているためであり、 “八方塞がり”ではなく、自分で”八方塞ぎ”の状況にしているのです。
ですから、自らの制限を取り除き、従来の選択肢とは異なる新たな選択肢を見つけることが重要です。
自分の思考に気づく
八方塞がりの時には、一般的であり当たり前と思われる考え方が原因となることがよくあります。そのため、まずは自分が当たり前だと思っていることや普通だと感じていることに気づくことが大切です。
例外を見逃さない
「いつも失敗する」「絶対にうまくいかない」といった表現を使っていませんか?これらは「例外を無視する」「特殊な事例を一般化する」傾向があります。これにより、私たちの柔軟性が低下し、選択肢や可能性が制限されることがあります。
もしも「いつも」「みんな」「絶対」といった例外を認めない表現があれば、次のような問いかけをしてみましょう。
- 本当に必ずそうか?
- これまで一度も違った結果がなかったか?
- 例外が一度でもあったことはあるか?
- 絶対にそうか?
- 全部そうか?
- みんながそうだろうか?
- 誰もがそうだろうか?
こうした問いかけをすることで、考え方や状況をより客観的に見ることができます。
必要性に固執する危険
「〜すべき」「〜すべきではない」や「〜しなければならない」「〜してはならない」といった言葉を使っていませんか?そういった場合、自分の行動に必要性を感じ選択肢を制限してしまうことがあります。このような言葉が出てきたときは注意が必要です。
自分にルールがあると感じる状況ですが、そのルールははっきりと示されていないことが多いです。話す人自身もそのルールについて自覚していないことが多いです。つまり、「どのようなルールがあるべきか」を把握していないまま、本来選択できるはずの行動や情報の可能性を制限してしまうことになります。
こうした言葉が出てきたときには、次のような問いかけをしてみましょう。
- それをすると、どうなるか?
- それをしないと、どうなるか?
- もし〜したら、どうなるか?
これによって、自分の行動や考え方のルールについて考え直すことができます。
「できる」・「できない」の言葉の落とし穴
私たちは普段の会話の中で、「できる」「できない」という言葉を使います。しかし、これらの言葉を使うことで自分の可能性に制限をかけてしまうことがあります。
たとえば「私にはできません」「そんなことできるわけがない」という言葉に注意です。可能性を否定する意味が含まれています。これでは本来の選択肢を見落としてしまうことにつながります。
- もしもできるとしたら、どんな方法が考えられるか?
- もしも、やろうとしたら何が起こる?
- 何がそれを止めているんだろう?
- 何がそうれをさせないのだろう?
- もしそれをやったらどうなる?
自分の行動や考え方を振り返りながら、「何がそれを阻んでいるのか?」や「できないと感じるのは何が心配なのか?」と考え直すことが大切です。
まとめ
八方塞がりの時には、一般的であり当たり前と思われる考え方が制限となることがあります。自分が当たり前だと思っていることや普通だと感じていることに気づくことが重要です。
「いつも失敗する」「絶対にうまくいかない」といった表現は、例外を見逃してしまう傾向があります。このようなときには客観的な視点を持つために、例外を認識する問いかけが役立ちます。
特に、「〜すべき」「〜しなければならない」といった言葉は、自分にルールを課すことを意味しますが、そのルールが明確でない場合もあります。こうした言葉が出てきたときには、行動や選択肢を振り返り、問いかけを通じて柔軟な視点を持つことが大切です。
普段の会話で使う「できる」「できない」という言葉も、自分の可能性を制限する要因となることがあります。特に、「できない」と感じるときには、他にも選択肢があることを意識し、それを阻んでいる要因を問いかけることで、新たな視点やアプローチを見つけることができます。
これらの観点から、自分の思考や行動を客観的に見つめ直し、柔軟性を保ちながら前に進むことが重要です。